伊勢新聞

災害救援ボランティア育成へ 鈴鹿高で講座開講、判断力や知識高める 三重

【それぞれの意見を発表し合う生徒ら=鈴鹿市庄野町の私立鈴鹿高校で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市庄野町の私立鈴鹿高校で23日、特進コース2年生を対象とした災害救援ボランティア講座が始まった。25日まで。

東京都千代田区の災害救援ボランティア推進委員会による同ボランティア養成講座で、3日間のカリキュラムを修了すると、セーフティリーダーの認定を受ける。

特進コースでは、災害時に自分や周りの人たちの命を守るとともに、救援や復興に主体的に関わることができる人材育成を目指しており、受講はことしで4年目。

初日は36人が6班に分かれて参加。災害時に起こるさまざまな決断場面を仮定し、瞬時に行動を選択するとともに自分の考えを共有するゲームや、災害発生後を想定して自分たちの行動を時系列でまとめるワークショップなどで、いざというときに備えるための災害想像力について学んだ。

参加者の一人、沖上幸輝さん(16)は「(3日間を通して)自分の命を守るとともに、一人でも多くの人を助けるための判断力や知識を身につけたい」と話した。

24日は包帯法やロープワークなど、実際に役立つ技術を学ぶ。