保田選手、400㍍で世界新 日本パラ陸上、亀山市長に報告 三重

【櫻井市長(右)を表敬訪問した保田さん=亀山市役所で】

【亀山】6月8、9日に三重県伊勢市で開催した「第35回日本パラ陸上競技選手権大会」で、自身の持つ世界記録を更新した亀山市出身のパラ陸上競技選手、保田明日美さん(33)と三重パラ陸上競技協会の佐野恒祐理事長は22日、亀山市役所に櫻井義之市長を表敬訪問し、大会の報告と今後の目標について語った。

保田さんは、20代の頃、駅のホームから転落し、電車と接触して右足を失った。その後、パラ五輪に出場した選手と出会ったことで、自分もパラ陸上に挑戦しようと奮起し、陸上競技用義足を右足に装着し練習に励んできた。

同大会では、女子T63クラスの陸上競技400メートル走で、1分19秒72のタイムで自身の持つ世界記録を更新した。

保田さんは「県内出身のパラ陸上競技選手の伊藤智也さんや前川楓さん、井谷俊介さんの活躍が励みになる」とし、「パラ五輪には400メートル走の種目がないのが残念ですが、トライアスロン競技に挑戦するため、練習に励んでいる。4年先のロサンゼルスパラ五輪を目指す」と話した。

櫻井市長は「世界記録更新おめでとう」とたたえ、「保田さんのチャレンジする姿は、多くの市民に元気と勇気を与えている。さらなる活躍を応援している」と激励した。保田さんは10月26日、「かめやま健康都市大学」の「運動コース」で講師を務めるという。