昨年秋の三重県大会で過去最高の３位に入った神村学園伊賀。今年春の県大会１位校津田学園に１―13の五回コールドで３回戦で敗れた。昨秋の県大会は２回戦で対戦し７―４で勝った相手だが、この日は３投手を投じ10安打を打ち込まれ、反撃も最終回、下位打線の活躍で１点を返すにとどまった。前回の対戦で５打数４安打４打点の３番寺井主将も、厳しい配球にも苦しみ２打数無安打。「秋の借りを何倍も返された感じ」と肩を落とした。
野球に打ち込める環境を求め、滋賀の実家を出て進んだ同校で高１から活躍。肉体改造にも取り組み、プロ９球団が視察に訪れるほどに成長した。試合後はプロ志望届を出すと明言。腰痛、足の肉離れなど相次ぐケガに苦しみながら、主将を務めて精神面でも成長した左の強打者は「自分の結果だけ見れば後悔しか残らないが、自分たちが目指したチームプレーでここまで勝ち上がれた。いい大会だった」。涙を見せずに話した。