【桑名】四日市農芸高校(三重県四日市市河原田町)の食品開発コース地産地消班の3年生6人と、桑名市西別所の「パン工房KOKO桑名店」が、四日市産のかぶせ茶を使ったパンを共同で開発した。同店で23日から8月31日までの期間限定で販売する。
課題研究の授業の中で畑中重明さん(17)と石黒光基さん(同)が考案したレシピをもとに、同店が商品化した。店長の村田祐基さん(37)は「よくできたレシピで、わずかに配合を調整するだけだった」と感心する。
かぶせ茶は、四日市市水沢町のマルシゲ清水製茶の粉末かぶせ茶を使用。パンの生地作りの段階で、国産の小麦粉などと混ぜ合わせている。
生徒らが考えた「かぶせ茶塩パン」1個198円(税別)のほか、さらに村田さんがアレンジを加えた「かぶせ茶粒あんおやき」1個228円(同)も同じ期間、店に並ぶ。1日各20―30個ずつ販売する予定という。
塩パンは、ほんのりかぶせ茶の香りがして、塩とバターの風味が効いて食欲をそそる一品に仕上がっている。
畑中さんは「お茶が苦手だという人にも、食べてもらえると思う」と胸を張る。石黒さんは「子どもからお年寄りまで、たくさんの人に味わってほしい」と話した。