8強懸けきょう3回戦 夏の高校野球三重大会

【前年度優勝校のいなべ総合との1回戦を制した尾鷲の選手ら=6日、四日市球場で】

第106回全国高校野球選手権三重大会は2回戦が終わり、ベスト16が出そろった。夏3回、春2回の甲子園出場を誇り、今年春の選抜高校野球大会で16強入りした宇治山田商を始め、春夏通算県内最多の27回の甲子園出場を誇る三重、春夏通算13度の甲子園出場の海星、2019年以来3度目の夏の甲子園出場を目指す津田学園など16校がベスト8進出をかけて22日の3回戦に臨む。

「古豪復活」を目指す学校も。昭和時代に黄金期を築き、夏5回、春3回の甲子園出場を果たすが00年以降県内ベスト8に残れていない明野は1999年以来のベスト8を目指す。2004年以来となる夏の甲子園を目指す鈴鹿は、まず2007年以来のベスト8進出を懸けて3回戦に挑む。

甲子園初出場を目指す学校の中では、創部5年目で夏の県大会初の8強入りを目指す神村学園伊賀の勢いが目覚ましい。プロ注目の寺井広大主将を擁して昨年秋の県大会でいち早く4強入りした。夏の県大会で過去最高ベスト4の近大高専は伊賀地区初、全国高専初の甲子園を見据えて17年以来の夏の8強の一角を崩す。

近大高専と3回戦で対戦する尾鷲は15年以来の16強進出。1991年夏に4強入りするもその後16強の壁を越えられず、33年ぶりのベスト8入りを目指して昨年秋の県大会4位校に挑む。久居は2005年以来の8強進出を目指して伝統校の海星と激突する。