伊勢新聞

森川惺、下手投げも駆使 6回まで好投も神村伊賀に敗退 夏の高校野球三重大会

【白子の主戦投手森川惺、三、四回には下手投げ(左)で投球する場面も=津球場で】

白子の先発右腕森川惺は七回に味方の失策も絡んで6点を失うも、六回までは1失点。最速128キロながら直球と変化球を生かして打たせて取る投球で、昨秋東海大会出場の神村伊賀相手に粘投した。

練習試合で何度も敗れていた相手。初戦突破して対戦が決まった7日以降、古川監督の助言で下手投げでの投球を練習するなど、チームは強力打線相手にさまざまな対策をしてきた。

1番小池には外野手4人、プロ注目の強打者寺井には外野手5人の「寺井シフト」で打ち取った。三、四回には四球になったものの、小池と4番佐藤の右打者相手に2週間で習得した下手投げも披露した。

今春は名張との連合チームで地区予選を勝ち抜き、県大会に出場して1勝。4月には1年生12人が選手として加わり、7日の青山戦では5年ぶりに夏の1勝を手にしていた。

試合前には連合チームでエースを争った名張の坂下から「頑張って」と連絡があったという。「1年生が入ってきたから単独で出場できた。悔いはないです」と笑顔で振り返った。