伊勢新聞

鳥羽土産に磨きかけお披露目 4事業者、市長が試食 三重

【中村市長(中央)に磨きをかけた商品を紹介した事業者ら=鳥羽市役所で】

【鳥羽】三重県鳥羽市の地域資源を活用した土産物(食品)のお披露目会が18日、鳥羽市役所であった。市内の4事業者が既存の商品に磨きをかけた4商品を並べ、中村欣一郎市長に紹介した。

市と中小企業基盤整備機構中部本部が、昨年11月から連携して進める「鳥羽みやげ新商品開発プロジェクト」の一環。

これまで、地域資源を活用した商品開発の成功事例や開発を進める上でのヒントなどを紹介したセミナーを開き、市内の11事業者が参加。個別アドバイス会には、11事業者の中から4事業者が参加し、中小企業診断士からのアドバイスを受けて自社商品の見直しに取り組んだ。

お披露目されたのは、三代目久兵衛の「海女の国 完全天日塩『アマノイソシオ』」▽サコウ食品の「伊勢えびせんべい えのゑ」▽丸愛の「漁師も笑うウマイヤツ 鳥羽の牡蠣ともち米のクリームリゾット」▽珍海堂の「伊勢開運海老せんべい」―。

4事業者は、商品のPR方法、パッケージデザインやサンプル、包装の変更、品質向上など既存の商品からの改善点を説明した。四商品を試食した中村市長は「おいしい」とにっこり。「いいアドバイスを取り込んで、鳥羽らしさを失わずに成長していってほしい」と話した。

珍海堂の水谷友紀さんは「コロナ禍以降、お客さんの嗜好(しこう)が変わってきたので自分へのご褒美やお土産として買いやすい5枚入りを作った。需要に合わせて自社が売りにしている伊勢エビを使った商品を考えていきたい」と意欲を見せていた。

市は今後、物産展に各商品を出品してPRするほか、ふるさと納税の返礼品としての活用も検討していくという。