絵画と家具、初の兄弟展 三重の佐野洋平さんと哲平さん、名古屋で

【兄弟で2人展を開いた洋平さん(左)と哲平さん=名古屋市西区のノリタケの森ギャラリーで】

【名古屋】三重県菰野町菰野の画家、佐野洋平さん(45)と、家具職人の弟哲平さん(41)=いなべ市北勢町東村=の初の兄弟2人展「山の絵と木の椅子」が、名古屋市西区のノリタケの森ギャラリーで開かれている。21日まで。

洋平さんは絵の教室「楠々社」を主宰し、自宅と四日市市で教室を開く傍ら、創作活動に励んでいる。山の絵を描くのが朝の日課で、自宅から見た鈴鹿山脈の御在所岳、鎌ケ岳、入道ケ岳を題材にした油彩画と鉛筆画36点を展示した。

4年前、いなべ市に木製オーダー家具工房「TARIL(タリル)」を開いた哲平さんは、クリ、ナラ、チェリー、ウォールナット、タモなどの素材を使った椅子とテーブル10点を並べた。木の素材そのものの特徴を生かし、椅子の座面は木を使わずに「ペーパーコード」と呼ばれる紙のよりひもで編んでいる。

2人展は、洋平さんが哲平さんを誘って開いた。2人は「絵を眺めたり、椅子に座ったりして、ゆったりとした時間を過ごしてもらえたら」と話した。

23日からは、四日市市羽津中のコーヒー店「POLLOCK COFFEE(ポロックコーヒー)」に会場を移して同展を開く。8月4日(29日は休み)までで、スペースの都合上、一部の作品のみの展示となる。