【津】絵画団体日本美術院院友で三重県桑名市出身の森下麻子さん(38)=名古屋市=の日本画展が、津市東丸之内の松菱6階美術画廊で開かれている。動物や鳥を題材に緻密な筆遣いで描いた作品25点を展示販売している。22日まで。
森下さんは愛知県立芸大、同大院を修了。大学院在学中の平成25年、第98回院展に初入選した。同画廊での個展は初めて。
ネコ、スズメ、ウサギなどの生き物を、彼らを取り巻く物語と共に丁寧に描いている。150号の大作「home」は、テーブルをひっくり返して飛び降りるネコや散らばる器、こぼれるコーヒーなどを描いており、子育てしながら制作する自身の毎日と重ね作品に仕上げたという。
昔話を題材にした「おむすびころりん」、カエルを擬人化したにぎやかな夜釣り」などもあり、森下さんは「いろいろな作風で描いた最近の集大成。毛並みにはこだわって描いている」と話した。