昴学園、堅守崩せず初戦敗退 夏の高校野球三重大会

【昴学園―海星 チームメートに声をかける昴学園の青木主将(左)=松阪球場で】

大会第3シードの昴学園は初戦の2回戦で海星に1―2で敗れた。それでも長い間、夏の県大会1勝が目標だったチームが、春夏通じて通算13度の甲子園出場を誇る古豪とロースコアの好勝負を見せた。相手の堅守を崩せず初戦で敗れたが、試合後はスタンドから温かい拍手が送られた。

部員不足に悩む時期もあったが、歴代指導者の働きかけもあり県内外から選手が集まるように。10年連続夏の県大会初戦敗退の白山を2018年夏、初の甲子園に導いた東教諭が監督に就任した昨年秋以降、部員は60人を超えた。今年春の県大会では過去最高の県3位となり初シードも獲得した。

愛知県から進学した3年生捕手の青木は「安打を打てたし出塁もできた。一番心に残る試合だった」。最終打者となった同学年のチームメートに主将として声をかけるなど気配りも忘れず「良い仲間に恵まれた」とすがすがしい表情で話した。