海星・薄井が巧みにリード 昴学園の反撃しのぐ 夏の高校野球三重大会

【昴学園―海星 八回表1死一、三塁から一走が挟殺された間に昴学園の三走橋本が生還。捕手は海星・薄井=松阪球場で】

昴学園を2―1で下した海星。2点リードで迎えた七回裏の攻撃時、先発のマスクを被った2年生捕手水谷が右飛に倒れた後、足をつらせて退場した。直後の八回表から捕手を務めた3年生薄井は、安定感が身上の先発豊田と2メートルの長身を生かした投球の増地の3年生2投手を巧みにリードし、失点を1点で抑えた。

「もともとスローイングに自信があった」。昴学園の先頭打者を四球で出していきなり1死一、三塁のピンチを迎えた。三塁走者の生還は許したが、一塁走者は一、二塁間で挟んでアウトに仕留めた。「あの場面を出すため練習してきた」と胸を張った。

石川県穴水町出身。甲子園を目指し、親元を離れて同校で練習に打ち込んできた。今年1月の能登半島地震で甚大な被害を受けた郷土からこの日両親が応援に駆け付けており、「良いところを見せられて良かった」と笑顔を見せた。