志摩の海や野菜描く 津で画家田村さん個展 三重

【作品を紹介する田村さん=津市中央の三重画廊で】

【津】津市一身田大古曽の画家、田村公男さん(71)の個展が17日、同市中央の三重画廊で始まった。県内の風景や静物の油彩画を中心に小品63点を展示販売している。21日まで。

田村さんは公募団体一水会会友、現代パステル協会会員などを務め「美術教室あとりえタム」を主宰する。同所での個展は約1年半ぶり17回目。

横長の構図の「志摩の海」や水を張った田に里山が映る「曇り空」など現地で描いた風景をはじめ、取れたてのダイコンや無造作に皮をむいたトウモロコシなど生命力あふれる野菜や果実の作品が並ぶ。25年毎日描き続ける文庫本型の絵日記は、この2年分を見ることができる。

田村さんは「大きい作品は人の目を意識するが小品は自分の描きたいものがそのまま出ている」と話し「現地で光や色、風を分解しキャンバスで再構築している。自分のありのままを出した作品を見て」と呼びかけた。