児童ら、関宿かるた白熱 亀山で子ども大会 三重

【1枚の札を取り合う児童ら=亀山市関町中町の関の山車会館で】

【亀山】三重県の亀山市文化課まちなみ文化財グループと東海道関宿まちなみ保存会(増亦肇理事長)は16日、同市関町中町の関の山車会館で、「関宿かるた子ども大会」を開催し、市立関小学校の3、4年生計24人が参加した。

大会は、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている「関宿」が、今年12月で選定40周年を迎えることから、市の記念事業の一環として実施。次世代の担い手となる小学生が関宿に愛着を持ち、かるたを通じて、より関宿を知ってもらう狙いで、初めて開催した。

関宿かるたは平成21年、市と同保存会の協働事業として作成。関宿が東海道五十三次47番目札所ということで、「関宿」を五七五調で、あ―んまでの46文字に「関」を入れ、47文字とした。

「せ」の「せきのやま 語源になった 関の山車(やま)」、「に」は「日本橋 関宿から 百六里」、47枚目として加えた「関」は「関宿を つなぐ人今 未来人」と、一枚一枚にはそれぞれの文字に関連する絵が描かれている。

児童らは、同保存会員の詠み手の札に集中しながら、トーナメント戦で競い合い、予選を勝ち抜いた6人が決勝戦に挑んだ。

優勝した3年生の小林優人さん(8つ)は「優勝できてうれしかった。皆強かった」、準優勝の4年生の神谷結夢さん(9つ)は「1枚差で優勝できず悔しかった。あと1枚取っていたら」と話していた。

市は、11月2日に開催する「関宿重伝建選定40周年記念シンポジウム」で、小林さんと神谷さんの2人を表彰するという。