【津】三重県や津市、企業などでつくる「大門・丸之内未来のまちづくり」は10月16日からの1カ月間、お城前公園(同市丸之内)で、キッチンカーなどを出店できるスペースを設ける。公共空間の利用を促す実証実験の一環。市などは実証の結果を踏まえ、恒常的に実施するかを検討する。
市によると、公園内には10月16日から11月15日まで、キッチンカーによる飲食物の提供や物販が可能なスペースを設置。11月1―15日には、ヨガ教室やフリーマーケット、絵画展などを開くためのスペースも設ける。
お城前公園ではこれまでも、津まつりでのフリーマーケットやよさこいなどを開いてきたが、キッチンカーが並ぶのは初めて。市は将来的に、お城前公園と観音公園(同市大門)を、市民らが交流できる拠点にしたい考え。
実証実験は昨年10月に丸之内商店街(同市東丸之内)で、同年11月に大門大通り商店街(同市大門)でも実施した。丸之内商店街では実証実験の期間中、平日の滞在者が通常時の約50倍に増えたという。来年は観音公園で実施する予定。
主催団体の事務局長を務める市商業振興労政課の酒井亮副参事は「お城前公園は市で最も都市的な空間だが、利用者が非常に少ない。社会人などに憩いの場として親しんでもらえるような空間づくりをしたい」と話している。
市などは出店事業者を募集している。出店は無料で、上限はキッチンカーが6台、物販が数店舗を想定。市のホームページなどを通じて来月26日までに応募する。問い合わせは市都市政策課=電話059(229)3183=へ。