<高校野球三重大会>パンチ力と柔軟性、強打の2番 津西の中尾が起爆剤の期待 20日に2回戦へ

【中尾風人(津西)】

第106回全国高校野球選手権三重大会は19、20日の両日、県内4球場で2回戦が行われる。四日市市の霞ケ浦第1球場で20日、四日市西との2回戦に臨む津西の中尾風人主将は高校通算本塁打が38本、そのうち木製バットで10本塁打以上の強打の2番打者。昨年夏は2年で4番を打った。例年チームの顔と言える打者を打線の上位に置く鈴木隆明監督の方針で今年春以降、2番が定位置になった。

自他共に認める持ち味は飛距離。県ピックアップチームの一員として参加した昨年秋の愛知県との交流戦も1本塁打を記録した。身長168センチと上背はないがパンチ力と柔軟性を併せ持つ。高校3年間で体重を80キロ超に増量。昨年秋以降、芯で捉えないと飛ばない木製バットで振り込みを重ね、「体のしなりとバットのしなりを使って遠くに飛ばす」努力を続ける。

ノーシードから春夏通じて初の甲子園出場を目指す同校。出塁率の高い同学年の1番丸山大輔とコンビを組んで上位の起爆剤の活躍が期待されている。守っては扇の要の捕手で背番号1の3年生右腕藪谷祐成ら多彩な投手陣をリードするチームの大黒柱は「シード校のバッターが注目されるが県内どの選手よりも1番のバッターになりたい」と意気込んでいる。