【伊勢】三重県伊勢市のプロテニス選手上村英路さん(40)が、8月にポルトガルで開催されるシニアテニスの世界大会「ITFワールドチャンピオンシップ2024」35歳以上の部に日本代表として出場する。
市内のアクシズテニスクラブ(同市村松町)所属。2月に沖縄であったシニア世界大会のダブルスで優勝したのをはじめ、6月にも二つの国際大会で準優勝するなど、年間成績上位となり、日本代表4人の1人に初選出された。大会は、シニアクラス(35歳以上)の最高峰とされ、一般のウインブルドン選手権などに相当するという。
上村さんは、三重高校卒業後、東京でプロのダンサーとして活動。アーティストのバックダンサーなどを務めた。32歳で故郷の伊勢に戻り、運動不足解消にと趣味でテニスを始めた。学生時代は陸上部などで活動し、テニスは初心者。週一回の練習から徐々に練習量を増やし、市民大会、県大会と経験を重ねる中、持ち前の負けん気の強さで頭角を現し、35歳でプロに。2020年には、シニア世界ランキングで、自己最高3位を記録した。
伊勢市役所でこのほど、上村さんが鈴木健一市長を訪問し、抱負を語った。大会では、国別対抗の団体戦と個人戦で頂点を競う。「週1回の練習からスタートし、競技者となり、目の前の試合を一つ一つ重ねてきた結果」「かつて、一線で活躍した選手も出場する大会。団体戦で予選リーグ突破を、個人戦では金メダルを取りたい」と意気込んだ。