【鈴鹿】三重県鈴鹿市は16日、同市議会全員協議会で、学校編成に伴う通学手段として、今後新たに導入する同市スクールバスの運行基準について、通学距離が2キロ以上の児童を利用対象にすることや登校時各1便、下校時各2便の計3便を運行すること、利用料金を無料とすることなどの方針を示した。
市は令和8年4月に市内南部地域の合川、天名、郡山の3小学校を再編し、新たな小学校の開校に向け、現在準備を進めており、スクールバスの導入も課題の一つになっていた。
市の運行基準では通学距離が2キロ未満でも、交通量が多い道路を通るなど、地域の事情で配慮が必要と考えられる場合は市教委が指定する乗降場所を利用することを条件に、利用可能とする。
今回は天名と合川の全児童、約120人が利用対象となり、4ルートでの運行を見込む。
市議からは「年間でかかる予算は」「乗降時の安全確保は」などの質問が出され、市は「事業委託料として約2800万円」「メール配信システムを活用して乗降把握できる仕組みを考えていく」と答えた。
そのほか市は、令和8年3月31日に統合する3校を廃止することと、同年4月1日に、新たな小学校1校を設置する「同市立小学校および中学校設置条例の一部改正案」を9月議会に提出することを説明した。
新たな小学校の正式な校名は公募を経て12月ごろに決定し、令和7年3月議会で校名変更の条例改正をする見込み。