経済転換期、地域の声聞く 東海財務局津事務所長・米田氏が新任あいさつ

【小林社長(左端)と話す米田所長(左から2人目)ら=津市本町の伊勢新聞社で】

【津】1日付で東海財務局津財務事務所長に就任した米田征史氏(58)が16日、三重県津市本町の伊勢新聞社に小林千三社長を訪れ、就任あいさつをした。米田氏は「地域の経済の現状と課題を本省に伝え施策に生かしたい。関係機関の知恵を借りお役に立てることを進めたい」と抱負を語った。

米田氏は奈良市で育ち幼い頃は毎夏来県し二見浦などに来ていたとし「北中部はデジタルや自動車産業関係が強く、南から東紀州は観光や1次産業の割合が高い。南北で多様な産業がある印象」と述べた。

コロナ禍での資金繰り支援が一段落したとして「今後は経営改善、経営再生に力を入れていくよう金融機関にお願いしている。いろんな意味で転換期なので地域の声を幅広く伺い進めたい」、また国有地については「自治体の避難場所のニーズに積極的に応え安全安心につなげたい」とした。

小林社長は「国家の骨格を維持していただくお仕事。頑張って下さい」と激励した。

米田氏は昭和63年近畿財務局入局。大臣官房秘書課課長補佐、東海財務局理財部金融監督官などを経て現職。