ノーシードから2015年以来の甲子園を目指す津商が川越に5―2で逆転勝ちし、苦しみながら初戦を突破。1点ビハインドの七回、決勝点となる勝ち越し点を挙げ、3点リードの九回には3番手投手として登板し、1回無安打無失点で試合を締めた3年生山下は「良い所に(打球が)飛んでよかった」。
右翼手で先発出場。試合の序盤は川越先発中里の「緩い球」でフライに打ち取られる場面が続き、低めの打球を意識していた。中里が足をつらせて降板すると、救援登板した投手をチーム全体で攻略した。
1―2で迎えた七回、川越2番手伊藤の連続四死球で無死一、二塁の好機をつくると、川越3番手で背番号1の羽川から2点を奪って逆転した。羽川が立ち上がり、変化球の制球に苦しむと見るや「ベンチ内で話し合って、真っ直ぐ1本を狙った」。「良いゴロを打とうとバットを振り抜いた」と手応え十分で話した。