昨年夏の県大会4強の津商に初戦で逆転負けした川越。その瞬間、背番号1の羽川主将の短い夏も終わった。打っては4番、投げては抑えのエースで仲間を引っ張った。左翼手で先発したこの日も、一回に先制の2点適時二塁打を放つが、その後は快音を響かせられなかった。
投手としては、1点リードで迎えた七回無死一、二塁のピンチで救援登板。しかし遊ゴロ併殺崩れでピンチを広げると、遊ゴロや中前適時打で逆転を許した。「(津商の打者は)少しでも甘いところに行くと打たれる」と肩を落とした。
高2の秋以降、利き手の右肩や右ひじに故障が相次いだ。悔しさをばねに、大学進学後、投手として大成することが次の目標だ。試合後、津商背番号1の水谷駿主将と抱き合い「(水谷が)『ありがとう』と言ってくれたので『がんばって』と答えた」と話した。