昨秋県8強で選抜大会21世紀枠県推薦校選出の桑名工は背番号2の一色主将が先発登板。昨秋県2位の鈴鹿に8回3失点の粘投も、1―3で敗れて3年ぶりの夏の勝利はならなかった。
藤吉監督が「このチームは彼のチーム」と評するほど信頼の厚い主将。抽選会で鈴鹿との対戦が決まった直後にこの日の先発を告げられていた。
肩のけがもあり、試合前まで投球数をかなり減らして調整していたが、直球は130キロ台中盤から後半を記録。初回の2失点以降は立ち直った。
3番打者としては2安打。2点差の八回には2死三塁で申告敬遠され「勝負の世界。打ちたかったが仕方ない」と振り返る。
高校卒業後は就職し、野球からは離れる予定だという。「悔しかったが、やりきった思いが強い」とすがすがしい表情で話した。