「楽しく戦えた」 3校連合、負けて悔いなし 夏の高校野球三重大会

【南・石・四―四日市南 六回2死三塁でマウンドに集まる連合チームの内野陣】

「上下関係が無く、楽しく戦えた」―南伊勢の坂本主将は「3校12人」で挑んだ今季をこう振り返った。夏の初戦で四日市南に6回コールド負けを喫したが、「悔いはない」と前を向いた。

昨夏は助っ人を借りて単独チームで出場し、一回戦で0―33の大敗。今季は部員3人で始動したが、全員で「勝負をしたい」と監督に訴え、四日市四郷、石薬師との3校連合チームが実現した。

合同練習は週末、主に四日市四郷のグラウンドで実施。移動距離は100キロを超えたが、「苦ではなかった」。細かい連携を何度も確認し、見つかった課題を各校で持ち帰って練習した。

練習試合も十数回行ったが、最初のうちは「ひどい試合だった」と苦笑い。試合を重ねて各校の結束力が強まると、松阪工など3校から白星を挙げ、「夏も戦える」と自信をつけた。

最後の試合は、2投手の継投で6回完全に封じ込まれ、0―10で初戦敗退。来季から南伊勢の唯一の部員となる2年小川には、「連合を組んで、主力として活躍してほしい」と期待を込めた。