【四日市】三重県の四日市市桜地区自主防災協議会(川野義昭会長)は13日、同市桜町の桜地区市民センターで「防災・減災講座」を開いた。同地区女性防災隊「桜ずきんちゃん」の髙橋惠美子代表ら防災士7人が「災害時に備えるトイレの話」をテーマに、防災クイズを交えながら講話し、38人が熱心に聞き入った。
髙橋代表は、阪神・淡路大震災や熊本地震後のアンケート結果から、トイレで困ったという割合が水や食料などよりはるかに多かったことを紹介。災害時のトイレ問題は命にも関わるとして、仮設トイレが設置されるまでの応急措置に携帯トイレを備えておこうと呼びかけた。
また、段ボールトイレや折りたたみの椅子型トイレの組み立て方と使い方を実演。受講者らは、実際に組み立てて、ビニール袋をかぶせ、凝固剤を入れて完成した簡易トイレに腰かけて座り心地を確かめていた。
同市桜花台の山内美保さん(72)は「何が困るか、何を用意すればなど、知りたかったことがよく分かりました」、川野会長(72)は「女性目線からの細やかな心遣いが感じられる有意義な防災講座だった」と、それぞれ話していた。