吉田選手、8耐に初参戦 鈴鹿大のプロライダー、意気込み語る 三重

【8耐初参戦に向け、意気込みなどを話す吉田選手=鈴鹿市郡山町の鈴鹿大で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市郡山町の鈴鹿大学で12日、プロライダーとして活躍する同大国際地域学部3年の吉田愛乃助選手(20)が、19日に開幕する「鈴鹿8時間ロードレース」への初参戦を前に、意気込みなどを語った。

吉田選手は徳島県出身。バイク好きの父親の影響で、3歳からポケットバイクに乗り始めた。令和4年の国内レース5戦全勝を経て、昨年「TONERT SYNCEDGE4413 BMW」のライダーとしてチームに加入。今年の8耐では第2ライダーとしてレースに臨む。

この日は同学部2年生以上を対象とした授業「モータースポーツ論」に講師として登壇し、同年代の学生約60人の前で「レースの世界」をテーマに講義し、レースの魅力を伝えた。

吉田選手は、8耐ではル・マン式スタートが採用されていることなど、レースの基本について説明したほか、一年間でサーキット1周の自己ベストタイムを3秒縮めてチームのレギュラーメンバーに選ばれたこと、8耐に向けて暑さに慣れるため、サウナスーツを着てランニングしていることなどを話し、「令和元年に優勝したチームなので、今年も優勝できるよう確実にバトンを渡したい」と抱負を述べた。

講義を受けた3年の信田幸祐さん(20)は「(吉田選手の活躍は)クラスメートとして誇らしさがあり、尊敬する気持ちもある。8耐観戦に行って応援する」、2年生の森屋翔太さん(19)は「今回の講義で8耐のことを知り、身近な先輩が出場しているということで興味を持った。先輩が頑張る姿を見て今後の自分にも生かしていきたいと思った」と話した。