【津】横断歩行者の交通事故ゼロを目指す三重県警の取り組み「ACTION38」の推進モデル事業所指定書交付式が12日、津市上弁財町の三重トヨペット本社であった。社用車に啓発ステッカーを貼るなどして事業所全体で意識の定着を図る。
「ACTION38」は道路交通法第38条「横断歩道等における歩行者等の優先」を周知し信号機のない横断歩道での停止率向上を図ろうと令和4年度に始まった。モデル事業所の指定は津署管内では4例目。同署の呼びかけで実現した。
式では津署の栁生裕也署長が「模範運転を通じて横断歩道における歩行者優先意識の定着を図っていただきたい」と、同社の井上喜晴社長に指定書と啓発用の卓上のぼりを手渡した。
井上社長は「車の安全機能は進化しているが最後には人が判断する部分が残る。車を販売する会社として県内全店舗でしっかり取り組む」と述べた。
両氏は式後、社屋前の積載車に縦約15センチ、横約10センチの広報用ステッカーを貼り付けた。同社の全積載車23台に貼る。この日予定していた踏み間違い加速抑制システム「サポカー」の体験は雨で取りやめ、ビデオで紹介した。