【伊賀】伊賀市選出の三重県議=3期=で新人の稲森稔尚氏(40)は12日、同市内で記者会見し、任期満了(11月20日)に伴う同月3日告示、10日投開票の同市長選に立候補すると表明した。
稲森氏は、自らが代表を務める地域政党「草の根運動いが」の公認で立候補する方針。他団体からの推薦などは受けない考え。県議会の9月定例月会議を終えた後に、県議を辞職する見通し。
稲森氏は「年間で市内の1万世帯を回り、子育てや介護の孤立感、子どもの貧困、引きこもりなど、当事者から多くの声を聞いてきた。たくさんの課題を解決する先頭に立ちたい」と述べた。
その上で、義務教育の教材無償化などによって教育格差を是正すると強調。4選を目指す現職の岡本栄氏(72)については「当選を重ねるにつれ、市民との意思疎通に欠けていった」と指摘した。
稲森氏は介護施設の職員などを経て、平成21年3月の市議選で初当選。再選後の2期目半ばで辞職し、27年4月から県議を3期連続で務めている。三重大院人文社会科学研究科修了。
市長選には稲森、岡本両氏のほか、元日本政策投資銀行職員で新人の浅井健之氏(32)▽建設業で新人の萩森正治氏(43)▽前市議で新人の濱瀨達雄氏(46)―が、いずれも無所属での出馬を表明している。