伊勢市が「旅先納税」導入 返礼品に電子商品券、24日から運用開始

【「旅先納税」の導入を発表する鈴木市長=伊勢市役所で】

【伊勢】三重県伊勢市の鈴木健一市長は12日の定例記者会見で、ふるさと納税制度を活用した「旅先納税」を24日から始めると発表した。

旅先納税は、旅行や出張で訪れた自治体にスマートフォンからふるさと納税をすると、返礼品として、現地の飲食店や宿泊施設などですぐに使える電子商品券がもらえるもの。

市によると、6月末時点で全国約70自治体が旅先納税を導入している。東海地方での導入は伊勢市が初めて。電子ギフト事業を展開する「ギフティ」(東京都)が提供するシステムを使い、市観光協会が事務運営管理をする。

専用サイトで必要事項を入力して寄付(1万円―100万円)すると、寄付額に応じた30%分の電子商品券が受け取れる仕組み。市の電子商品券「伊勢eまちギフト」が使える市内の加盟店は、12日現在で飲食店や宿泊施設、レジャー施設、土産物販売店など約170店舗。1円単位で支払いが可能という。

市観光協会のホームページ(HP)から旅先納税ができるほか、市のHPや加盟店舗のポスターなどにあるQRコードから専用サイトにアクセスできる。

鈴木市長は「旅先納税を活用して観光客の皆さんに喜んでもらい、地域経済が少しでも促進できるように導入する」と説明。「日本人の心のふるさと・伊勢を改めて知ってもらうきっかけとなり、伊勢の街に少しでも長い時間滞在して楽しんでもらうことを期待している」と話した。