伊勢新聞

志摩グリーンアドベンチャー開業 アトラクションや宿泊で自然満喫を

【風船を飛ばして開業を祝う児童とスタッフら=志摩市浜島町迫子の志摩グリーンアドベンチャーで】

【志摩】近鉄不動産(大阪市)が、志摩市浜島町迫子のゴルフ場の跡地に建設したアクティビティリゾート施設「志摩グリーンアドベンチャー」が11日、開業した。エントランスゲート前でオープニングセレモニーがあり、地元の浜島小学校の児童とスタッフらが、同施設のイメージカラーとなる5色の風船を空に放って開業を祝った。

総面積は約109ヘクタール。英虞湾の眺望と自然に恵まれた元ゴルフ場の環境を生かし、非日常空間で宿泊ができる「グランピングフィールド」と、大自然を満喫しながら体を動かして遊ぶことができる「アトラクションフィールド」がある。

アトラクションフィールドでは、高低差約50メートル、長さ約620メートルをうつぶせの姿勢で滑空する「ジップダイブ」、高さ約15メートルの大小2棟連結型のアスレチック「クライミングタワー」、ドローンを操縦し、ミニゲームや空撮が体験できる「ドローンガーデン」など20種類のアトラクションが楽しめる。

【約620メートルをうつぶせの姿勢で滑空する「ジップダイブ」(志摩グリーンアドベンチャー提供)】

「ハーモニーハウス」(ツリーハウス)は地元の浜島小と連携し、全校児童50人が内壁装飾の一部を制作。英虞湾の真珠養殖に使うアコヤ貝の貝殻をボタン状に加工したものを使い、児童らが自由にデザインしたモルタルアートが内壁を美しく彩っている。

グランピングフィールドには、プールやサウナを備えた「ラグジュアリー棟」が2棟、愛犬と過ごせる「ドッグラン付き棟」が6棟、テントサウナが楽しめる「レギュラー棟」が9棟ある。

セレモニーには浜島小児童50人が出席し、6年の柴原樹さんが「たくさんの人が志摩グリーンアドベンチャーや志摩市を訪れてくれたらいいなと思います」とスピーチした。オープン後、初めてのジップダイブの滑空や児童らによるバルーンリリースも行われた。

児童らはハーモニーハウスに移動し、自分らが作ったモルタルアートを見学した。浜島小6年の伊藤慎太朗さんは「みんなで作ったモルタルアートが飾られていてうれしい。たくさんの人に見てもらいたい」と喜んだ。

水谷耕一総支配人は「志摩の雄大な自然に囲まれながら、訪れた人が豊かな時間を過ごし、豊かな心が育めるような施設にしたい」と話した。

問い合わせは志摩グリーンアドベンチャー=電話0599(52)1141=へ。