【伊勢】三重県の伊勢市と明和、玉城、度会各町で構成する伊勢広域環境組合のごみ処理施設建設工事の安全祈願祭・起工式が11日、同市西豊浜町の建設用地であった。
ごみ処理設備の老朽化に伴い、既存施設の東側に新たに建設する。令和9年10月から稼働予定。
新施設は、延べ面積約2万1000平方メートル。管理棟(地上四階)と、処理棟(地下1階、地上5階)からなり、1日に203トンのごみを処理できる。ごみ焼却により発生する熱を有効活用した発電設備を整備するほか、施設見学の専用通路、リサイクルや環境を学ぶ体験型施設も設ける予定。また、災害時の避難所としての機能も備える計画。工事費は、287億4520万円。
起工式には、4市町の首長や工事関係者ら約40人が出席し、工事の無事を祈願した。管理者の鈴木健一伊勢市長は「排出ガスを県内で最も厳しい基準で管理するなど環境に優しい施設になる。地域に親しまれ、地域に貢献できる新施設になることを願う」とあいさつした。