駐ボリビア大使ら副知事と面談 12月の交流企画をPR 移住125周年

【服部副知事(右)と面談した小野村大使(左)ら=県庁で】

小野村拓志駐ボリビア大使(59)と日本ボリビア人協会の山田ロサリオ理事長(72)は11日、三重県庁を訪れて服部浩副知事と面談し、12月14日にアスト津(津市羽所町)で開く両国の交流企画をPRした。

協会によると、企画は日本からボリビアへの移住が始まってから今年で125周年を迎えることを記念し、両国の親善を深める目的で実施。日本で生活する日系ボリビア人に密着した映画の上映や課題解決型のワークショップなどを催す。

山田理事長は交流企画について「ボリビア人の若者が日本社会になじめているか、生の声を届ける貴重な機会になる」と説明。「県には多くのボリビア人がいる。孤立を生まないためにも日本語教育に一層力を入れてほしい」と求めた。

小野村大使は「文化交流にとどまらず、経済や産業などの分野でも発展を見込める市場として関心を持ってもらいたい」と語った。

服部副知事は「県も国際化を進める上で、協力し合える関係性を築きたい」とあいさつ。首都ラパスの標高が約3500メートルとする小野村大使の説明に驚いていた。

県によると、昨年12月末時点で県内に住む在日ボリビア人は、1115人。愛知県の1350人に次いで2番目に多い。三重、愛知の両県だけで、在日ボリビア人の約4割を占める。