【津】総務省中部管区行政評価局三重行政監視行政相談センター(津市丸之内)の河野誠一郎所長(60)が10日、新任のあいさつで同市本町の伊勢新聞社を訪れ、小林千三社長に「行政運営や各省庁の政策の改善に向けて活動したい」と抱負を語った。
今月1日に就任した河野所長はこの日、同センターの天花寺祟主任行政相談官と共に来社した。行政相談について「まずは知ってもらうことが大事。多くの方に利用してもらい、行政改善に関する課題を把握する必要がある」と強調。「行政全般を扱っているため、苦情や要望などの相談先が分からない方の役に立てると思う」と話した。
2、4月と5月に同局総務行政相談部長として石川県を訪れ、能登半島地震の被災者からの相談に応じたことを振り返った。罹災(りさい)証明書や支援策、仮設住宅などの相談が多かったと紹介。「別世界のような深刻な話が多く、心が痛かった。困りごとが少しでも軽減できていれば」と話した。
小林社長は「天災で出動するのは大変だと思う」とねぎらった上で「能登半島の再建などを見ても問題が山積み。頑張ってください」と激励した。