地元の川で水生生物観察 津の榊原小3、4年生

【川瀬さん(右端)の指導で川の生き物を捕まえる児童=津市榊原町の谷杣川で】

【津】津市榊原町の市立榊原小3、4年生5人が8日、町内の谷杣(そま)川で水生生物を観察した。自然環境の観察や保護に取り組む「海蔵川探検隊・うみくら」隊長の川瀬裕之さん(57)の指導で魚や水生昆虫を捕まえ、地域の川の生き物について学んだ。

榊原の自然を生かし景観向上に取り組む農水省の交付金事業で地元住民らで作る「榊原みずすまし会」(前山眞広会長)が実施し8年目。同小では地域の自然を学ぶ総合学習に位置づけている。

児童は川瀬さんから「川の流れに直角にたも網の平らな部分を川底に付け、がさがさして追い込んで」と教わった後川に入り、草の根元や石の裏側の生き物をすくって確認。「魚が入った」「エビがおる」と喜んだ。

約1時間でカワムツ、ヨシノボリ、サワガニ、ヤゴなどを捕まえ、水槽に分けて観察。川瀬さんは「サワガニは水がきれいな所にしかすめない」などと説明した。

3年の中尾佑さん(8つ)は「魚がたくさん捕れて楽しかった」、4年の前田好香さん(9つ)は「家の近くに川がないのでこの体験はすごく楽しみ」と感想を述べた。