「タツノオトシゴの日」 登録後初の記念イベント 伊勢シーパラダイス

【田宮事務局長(右)から記念日登録証を受け取る安部さん=伊勢市二見町の伊勢シーパラダイスで】

【伊勢】三重県伊勢市二見町の水族館「伊勢シーパラダイス」は、タツノオトシゴの生態や現状を知ってもらうため、7月7日を「タツノオトシゴの日」として、一般社団法人「日本記念日協会」に記念日登録を申請し、昨年11月30日に認定された。登録後、初めて迎えるタツノオトシゴの日の7日、同館で記念イベントが開かれた。

タツノオトシゴの飼育種数日本一の同館では、10種約500匹を飼育・展示するほか、国内で唯一、大型のポットベリーシーホースが指に巻き付いてくるふれあい体験を実施。生息環境の悪化や乱獲により、タツノオトシゴ類の数が減っていることから、繁殖にも力を入れている。

タツノオトシゴの日の制定は、現状や魅力、水族館の取り組みを発信し、理解を深めてもらうことが目的。日付は泳ぐ姿が数字の「7」に似ていることや、良縁・長寿などの象徴とされ、7月7日(七夕)と相性がいいことに由来している。

この日は、タツノオトシゴの日制定を記念した新エリア「まる見え!バックヤード」で登録証授与式があり、同協会の田宮智康事務局長が飼育員の安部瑞貴さん(30)に記念日登録証を手渡した。

田宮さんや来館者らは、生きた餌をスポイトで捕まえてタツノオトシゴにあげる、新エリアの人気体験を楽しんだ。同館の公式ユーチューブでは、タツノオトシゴの日の特別講座が生配信された。数字の「7」に見える2匹のタツノオトシゴをデザインした魚朱印も、15日まで一枚300円で販売している。

田村龍太館長(48)は「7月7日は七夕と並んでタツノオトシゴの日と認識してもらえるように頑張っていくスタートの日。皆さんと一緒に迎えることができて感謝している」と話した。