津東は八回表に一時追い付くも、神村伊賀に３―４で敗れて涙を飲んだ。３年生左腕西谷と２年生右腕増村が小刻みに交代する投手起用で、プロ注目の寺井擁する強力打線を相手に粘り強さを見せた。
先発した西谷は「緊張して空回りした」と初回に５四死球で２失点するも立て直し、五回裏２死二、三塁からは増村が登板。六回途中から再び西谷が１回1/3を投げ、また増村に代わった。
同点に追い付いた直後の八回裏、神村伊賀の３番寺井を迎えて２ボールになると西谷が３回目のマウンドへ。１球で寺井を三飛に打ち取ったが、続く佐藤に勝ち越し打を浴びた。
３年生２人、２年生７人で「シード校撃破」を目標に冬を乗り越えてきた。北村監督は「勝てると信じて練習してきて、良いチームになった」と選手たちを褒める。
西谷は寺井との対戦を「抑えられてうれしかった」と笑顔で振り返り。１年生10人が加わった後輩たちに「この悔しさをバネにしてほしい」とエールを送る。
増村は「３年生に勝ってほしかった」涙をこらえながら話し「西谷さんを越えられるような投手になりたい」と力を込めた。