書の奥深さ、さまざまに表現 津・三重画廊で「青流会」作品展

【青流会の書作品が並ぶ会場=津市中央の三重画廊で】

【津】津市を拠点にする書道の「青流会」の第54回作品展が五日、同市中央の三重画廊で始まった。同会を主宰する書道家の服部青洞さん(78)=同市広明町=と40―80代の門下生16人の掛け軸や額作品計31点を展示している。7日まで。入場無料。

同会は服部さんの父青軒さんが創設し父子共に書道家の故青山杉雨(さんう)氏に師事した。会員は月3回学び年1回の作品展で成果を発表している。

行草書の五言詩「宋之問詩」、力強い隷書「黙如雷」、華やかな額装の百人一首など、全国展出品の掛け軸や今展に向け各自が思いを込めたさまざまな作品が並ぶ。

岩場恵子さん(77)=津市=は古今和歌集の歌をかな文字で表現し「書は行けば行くほど奥が深い」と話す。幹事の松本香風さん(70)=同=は相田みつをの詩を調和体で書き「にじみやかすれ、余白や黒と白のバランスを見ていただけたら」と話した。