昆虫の生態を出前授業 皇學館大生、伊勢の2小学校で

【容器に入った昆虫を用いて虫の成長過程を学ぶ児童ら=伊勢市の小俣小学校で】

【伊勢】三重県伊勢市の皇學館大学教育学部の学生らが3日、市内の小俣小と北浜小で、昆虫をテーマにした理科の出前授業を開いた。

出前授業は、理科教育の充実と教員志望の学生の実習機会を増やすことを目的に、同大と市が連携し、市内の小学校で開いている。今年度は8校で実施予定。

小俣小では、生物学や理科教育学を研究する学生ら11人が講師となり、3年生児童70人がクラス別に授業を受けた。

児童たちは、学生が手作りした教材や、生きた昆虫を使って生態を学習。大学が研究のために育てているガやカメムシ、その卵や幼虫、サナギを使って昆虫が成長する「変態」を学んだり、寄生蜂が、ガの幼虫に卵を産み付ける様子を観察した。

授業を受けた中川瑛翔さん(8つ)は「昆虫の育ち方やいろんなことを教えてもらった。虫は少し苦手だけど、楽しかった」と笑顔で話した。

指導した教育学部4年の見並大輝さん(21)は「子どもたちに指導しながら、自分も授業の進め方などを学ばせてもらった。今後に生かしたい」と話していた。