三重県内で来秋に開かれる「第44回全国豊かな海づくり大会」の実行委員会は4日、津市新町1丁目のプラザ洞津で第2回総会を開き、大会の基本計画とテーマ、コスチュームデザインを決めた。
基本計画では志摩市阿児アリーナ(同市)で式典行事、宿田曽漁港(南伊勢町)で海上歓迎・放流行事を催すほか、県内複数箇所で企画展示や物産販売など関連行事を開く。
放流行事について、御放流魚種に伊勢エビとマダイ、両陛下のお手渡し魚種にマハタ▽アマゴ▽アコヤガイ▽黒のり・青のり―を選定。大会のタイムスケジュールなども盛り込み、承認した。
テーマは5月の審査会で選定された上位2案のうち、志摩市立大王中3年生の小林碧琶さんの「受け継ごう命あふれる清い海」を選んだ。実行委員52人が投票し、28票を集めた。
コスチュームデザインは審査会で最高得点を出した四日市在住のデザイナー田中美奈さんの作品を採用。審査結果が2位だった志摩市立文岡中3年生の杉岡あかりさんの作品を子ども用法被デザインに使用する。
一見勝之知事は総会後の記者会見で「県は古来から御食(みけ)つ国として知られている。海の産物のおいしさが再認識されるのではないか」と期待。「他県や外国からも来てもらいたい」と話した。
大会の県内開催は昭和59年以来、41年ぶり。県は今後、今年11月に開かれる大分大会に参加したり、同4日に宿田曽漁港で1年前プレイベントを開いたりするなど、継続的にPR活動を実施する予定。