三重県に水循環型シャワー装置寄贈 三菱化工機、災害対応に

【「WOTA BOX」を寄贈した酒見取締役(左)=県庁で】

災害対応の業務に当たる三重県職員に利用してもらおうと、三菱化工機(本社・川崎市)は4日、水循環型シャワー装置「WOTA BOX」1基を県に寄贈した。都道府県に寄贈するのは初めて。

昨年からWOTA(東京都中央区)に出資している同社が、四日市市に事業所を構えていることをきっかけに寄付した。企業が自治体の地方創生事業に寄付する「企業版ふるさと納税」を活用した。

シャワーは電源があれば上下水道の無い場所でも使用できる。フィルターで細菌などを除去することで排水の98%以上を再利用し、通常は2人分の使用量となる100リットルの水で約100人が使える。

この日、県庁で寄贈式があり、酒見伸一取締役が一見勝之知事に目録を手渡した。一見知事は「風呂に入れないと病気になりやすい。職員は不便なく災害対策に当たれる」と感謝した。

酒見取締役は「県が進めるみえ元気プランの7つの挑戦の筆頭に挙がるのが防災と減災」「寄贈する製品が非常に役立つと思う。今後も県の発展のために力になりたい」と話した。