台風や大雨備え側溝一斉清掃 伊勢、内宮前おはらい町通りで

【側溝にたまった泥などをかき出す参加者ら=伊勢市のおはらい町通りで】

【伊勢】土産物店や飲食店が建ち並ぶ三重県伊勢市の伊勢神宮内宮周辺のおはらい町通りで2日、台風や大雨による増水に備え、側溝の一斉清掃が行われた。

おはらい町通りは昨年6月、記録的な大雨で冠水し、一部の店舗などが浸水被害に遭った。経験を踏まえ、商店主や住民でつくる「おはらい町会議」と地元自治会が連携し、通り沿いの側溝の水はけを良くして冠水対策しようと、昨年に続き一斉清掃を実施した。

通り沿い約800メートルの区間で、各店が閉店時間を早めるなどし、従業員と地域住民ら200人余りが参加。側溝のふたを、今年から導入した専用の道具を使って外し、溝にたまった土砂やごみをスコップでかき出した。

おはらい町会議の前田世利子会長(64)は「観光客も住民も安心安全なまちづくりを進めたい。各商店がコミュニケーションを図るためにも、毎年継続して実施したい」と話した。