8日に少子化対策ワークショップ 桑名市、愛知大名古屋キャンパスで開催

【記者会見する伊藤市長=桑名市役所で】

【桑名】三重県桑名市の伊藤徳宇市長は3日の定例記者会見で、市の人口減少対策の一環として、「若者が描く子ども施策・少子化対策ワークショップ」の第1回目を今月8日に、愛知県名古屋市の愛知大学名古屋キャンパスで開催すると発表した。

若者が将来の結婚や子育てに希望を持てるよう、行政として支援していくため、若者の意見を聞く機会を設ける。意見は現在策定中の市の子ども・子育て支援事業計画に反映させるなど、子ども施策や少子化対策をさらに推進していく。

ワークショップは、博報堂若者研究所が監修・支援する。市と連携協定を結んだ愛知大の3年生で、地方自治や政策を学んでいるゼミ生約十人が参加する。

計三回のワークショップでは、自分自身が育ってきた地域での子ども時代を振り返り、当事者としての喜びや苦しみを考えるほか、自分が大人となり社会を生きていく時に大切にしたい価値観やありたい暮らしのイメージ、その際にハードルだと感じることなどを考える。

学生は9月の市子ども・子育て会議に臨時員として参加し、政策提案発表をする予定。

伊藤市長は「こども基本法で子ども施策を決める際などに子どもや若者の意見を聞くことが義務付けられているが、若者の本音を引き出す難しさを感じている。ワークショップでは正解を求めるというよりアイデアを出し合ってもらうことを重視したい」と語った。