【津】三重県信用保証協会は3日、津市大谷町の三重調理専門学校で「創業セミナー」を開いた。中小企業診断士の横山博昭氏らによる講話や卒業生の体験談があり、2年コースの2年生と1年コースの計28人が聴講した。
昨年8月に両者が締結した連携・協力に関する覚書に基づく事業で、創業機運の醸成と地域貢献が目的。
生徒は5グループに分かれ、横山氏の助言を受けながら開きたい飲食店の種類やコンセプトを書き出し、具体的な設備の価格をスマートフォンで調べてシミュレーションした。
資金調達については、同協会の職員が、自己資金に借り入れを加えることで事業規模が大きく、スタートが早く切れることや、借り入れ債務を保証する同協会の役割などを紹介した。
橋爪志翼さん(20)は「将来和食の店をやりたいが細かく考えたことがなかったので、新鮮で良かった」と述べた。
体験談は同校出身で「鮨(すし)いの上」(亀山市)の井上佳郎代表(46)が、自身の経験や創業の苦労、喜びを話した。