白子漁港でテロ対策合同訓練 来秋の「全国海づくり大会」見据え 鈴鹿

【爆発物に見立てたスポーツバッグを撤去する訓練=鈴鹿市白子1丁目の白子漁港で】

【鈴鹿】三重県警に事務局を置くテロ対策三重パートナーシップ推進会議は2日、鈴鹿市白子1丁目の白子漁港で、テロ対策合同訓練を実施し、不審者が爆発物を仕掛けた想定で、不審物や不審者の対応訓練をした。

訓練は来年秋に県内で開催する「第44回全国豊かな海づくり大会」を見据え、危機管理意識を高めることを目的に実施。

約100人が参加。そのうち、漁協関係者や四日市海上保安部、第4管区海上保安本部、警察関係の約50人が実際の訓練に参加した。

不審物対応訓練では、通報や避難誘導をはじめ、警察航空隊ヘリと水中ドローンによる不審物検索、海上保安部監視取締艇や水上警察隊の警備艇による海上警戒、機動隊爆発物対策部隊による爆発物の撤去を実施。

不審者対応訓練では、不審者の制圧や逮捕までの流れを確認した。

最後に県警本部警備部の串尚彦警備・防災監が「役割分担と連携で的確な対応をしていただいた。想定外の事案が発生した場合でも、人の安全確保を優先して対応して」と講評した。

同会議は官民46団体が所属し、自主的なテロの未然防止に取り組む。この日はほかに、同推進会議の施策を重点的に取り組むモデル事業所の引き継ぎ式があり、県漁業協同組合連合会が指定を受けた。