関宿、シンポ発表向け学習 亀山の関小児童 重要伝統建築選定40年

【東海道関宿まちなみ保存会の3人から「関宿」について学ぶ児童ら=亀山市関町木崎の市立関小学校で】

【亀山】三重県の亀山市まちなみ文化財グループは2日、同市関町木崎の市立関小学校で、「残していきたい関宿」と題した「第2回子どもワークショップ」を開き、同校4年生44人が参加し、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている「関宿」について学習した。

同ワークショップは、今年12月で選定40周年を迎えることから、市の40周年記念事業の一環として実施。6月10日に第1回目を、3回目は9月17日に開き、3回を通じて学んだことをまとめて、11月に開催する「関宿重伝建選定40周年記念シンポジウム」で児童らが発表するという。

この日児童らは、同地区「関宿」の修復や景観保存に携わる、東海道関宿まちなみ保存会と亀山文化資産研究会、同地区の木造建築物の修理修景に関わる、大工や左官屋、板金業者などの計6ブースを順番に回り、関宿がどのように保存維持されているのかについて学んだ。

男児は「関宿街道の電柱が裏道に移設され、景観がよくなったことを知った」、女児は「ここで生活をしている住民の理解を得て、多くの人たちが『関宿』の町並みを守っている」と話していた。