【四日市】三重県四日市市の森智広市長(46)=水沢町=は2日に開かれた市議会本会議で、11月17日告示、同24日投開票の市長選への3選出馬を表明した。
森市長は議事終了後に登壇し「我々には20―30年後も持続可能で日本の経済を支える産業都市として多くの人を魅了し、若者から支持される四日市を創っていく責任があり、責任を果たすため、市は大きな挑戦の道を歩いている。困難に屈することなく、走り始めた中心市街地再開発プロジェクトを完遂させることが自らの使命。11月の市長選挙への出馬を表明する」と述べた。
同日、取材に応じた森市長は「成長への起爆剤となる再開発プロジェクトを進めているが、単に賑わいの創出だけでなく、町の機能を高めて多くの人、企業から支持される町へと成長させていく」と強調。
「JR駅前への大学設置は産業を支援し、市の新たな基盤を築く重要な取り組みで、再開発プロジェクトは壮大で戦後最大規模。プロジェクトが呼び水となって数々の民間投資が生まれており、好循環を確実なものとして、市の成長エネルギーに変えていかなければならない」と話した。
3期目に向けては「人口減少に加えて地方から大都市への人口移動が進み、地方都市は極めて厳しい状況にある一方で、本市は名古屋を中心とする経済圏の西に位置し、強固な産業や県最大の人口を有し、大きな可能性を持った都市でもある。次の4年でバスタが開業、円形デッキが完成し、新図書館設置や大学構想も大きく固まっていく。強い都市へと成長していく極めて重要なタイミングであり、引き続き役職を担いたい」とした。
公認、推薦については「特定の政党から公認を得ることはないが、推薦も含めて枠組みは確定していない。2期目を応援していただいた方々の評価もお聞きしながら、関係者と協議していく」とし、政党推薦を受けることも含めて検討していく考えを示した。
森市長は市議などを経て平成28年の四日市市長選で初当選し、現在2期目。早稲田大大学院修了。
市長選にはいまのところ他に出馬表明はなく、森市長は市長選について「前回無投票だったので、信を問う状況があっても良い」と述べるにとどめた。