SDGs達成へアイデア 伊勢志摩リゾートマネジメントが社内コンテスト 三重

【SDGsの目標達成に向けたアイデアを発表する社員ら=鳥羽市の鳥羽国際ホテルで】

【鳥羽】国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)の活動に取り組む「伊勢志摩リゾートマネジメント」(三重県志摩市)はこのほど、鳥羽市の鳥羽国際ホテルでSDGsをテーマにした社内コンテストを開いた。同社が運営する同ホテルや潮路亭(鳥羽市)、ネムリゾート(志摩市)、ネムゴルフクラブ(同)の社員が目標達成に向けたアイデアを発表した。

同コンテストは今回で5回目。これまでの提案を基に商品化したり業務を改善したりするなど、社員一人一人がSDGsの考え方を取り入れ、自分たちができることに取り組んでいる。

午前の部は4施設の7つの調理部門が参加し、地産地消やフードロスを意識した新メニューを提案。午後の部は、9部門の代表者がこれまでの提案の進捗(しんちょく)状況や取り組んだ結果を報告し、新たに考えたアイデアを審査員の前で発表した。

午後の部で1位に輝いたセールス&マーケティング部は、「ジェンダーレスウエディングの実現に向けて」をテーマに、性別を問わず自分たちらしい結婚式ができる「レインボーフォトウエディング」を提案した。

来館時のアンケートで性別の区別をなくし、衣装の組み合わせをカップルに合わせて決めるなど、LGBTQ(性的少数者)の当事者の不安を解消するサポート案を紹介。「セクシュアリティに関係なく、誰でも当たり前に結婚式ができるような鳥羽国際ホテルを目指して頑張っていきたい」と話した。2位は鳥羽料飲部、3位には経理・購買部が選ばれた。

惣明福徳総支配人は「これからも進化し、責任を持ってSDGs活動を続けていきたい」と話していた。