墨の濃淡で風景など表現 津の榊原温泉郵便局で水墨画展 三重

【作品について話す田中講師(右端)と教室生=津市榊原町の榊原温泉郵便局で】

【津】三重県津市榊原町の榊原市民館水墨画講座の作品展が1日、同町の榊原温泉郵便局(中井剛局長)で始まった。70―80代の講座生5人と講師の田中知泉さん(81)=同町=の作品計10点を展示している。31日まで。

同館で月1回開く講座。平成16年から毎年7月に同局で日頃の成果を発表している。

中国の巻物から夏の風景を抜粋した作品やカナダの湖畔、荒々しい剱岳、穏やかな表情の千手観音や弥勒菩薩(みろくぼさつ)など、墨の濃淡で表現したさまざまな作品がある。

五箇山の雪景を出品した田中賢誠さん(87)は「これまでで一番いい作品を出した」と話す。

田中講師は「皆描き出したら真剣そのもの。とてもしっかり描いている」と話した。