団長に市岡四日市大野球部総監督 大学日本代表、7月欧州へ

【市岡三年氏】

7月にチェコとオランダに派遣される大学野球日本代表の選手団団長に四日市大野球部総監督の市岡三年氏(80)が選出された。「三重、静岡、岐阜が一致団結してやってきた結果。大変光栄。絶対事故のないように学生たちの健康管理に細心の注意を払いたい」と抱負を語る。

広島県東城町出身の市岡氏は米子東高(鳥取)卒業後に、投手として1960年代、四日市市に拠点を置いていた大協石油硬式野球部でプレー。現役引退後は四日市市に校舎のある海星高校(四日市市)の監督を務めて通算4度の甲子園へ。

高校野球監督の退任後は88年に開学した四日市大野球部の指導に関わった。指導の一線から退いた現在は、三重、静岡、岐阜の大学・高専が加盟する東海地区大学野球連盟の理事長として活躍。全日本大学野球連盟常務理事も務める。

遠征期間中はチェコで開催のプラハ・ベースボールウイーク(6―9日)、オランダで開催のハーレム・ベースボールウイーク(12―19日)に出場。侍ジャパンのトップチームにも入った愛知工大の中村優斗投手ら24選手が選ばれており「やるからには優勝を目指していくと思う」と期待を示す。

県内野球人口の減少に歯止めをかけるため、学童から社会人までの団体でつくる県野球協議会の理事長も務めており「現地で肌で感じたことは帰ってから披露しレベルアップにつなげたい」と話している。