会員らの会心作84点 よっかいち素描の会絵画展 三重

【作品を紹介する田島顧問(左)=四日市市安島の市文化会館で】

【四日市】三重県四日市市西浦の中部地区市民センターで創作活動をする「よっかいち素描の会」(小垣内学代表)は28日、同市安島の市文化会館で第26回作品展を開いた。同会顧問と会員19人の油・水彩、デッサン、色鉛筆画など84点を展示している。30日まで。

朝日に染まる原爆ドームや岸壁に転がる不発弾などで戦争の悲惨さを描き、1匹の黒ネコのまなざしを通して平和の尊さを訴える油彩画「知ってるかい」、京都・伊根湾に並ぶ「伊根の舟宿」、抽象的に表現した沖縄の守り神「シーサー」など、会員らの会心作が並ぶ。

同会は、市の文化向上を目指して33年前に開講。人物デッサンや静物画などを中心に、月2回創作活動をしている。顧問を務める一水会運営委員で洋画家の田島健次さん(90)は「『我流こそ一流』が会の精神。アートに親しむことで認知症の防止にも役立っています」と話していた。