加佐登小3年生、選挙を学ぶ 記載台など使い模擬投票 鈴鹿・三重

【模擬投票に参加する児童ら=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市高塚町の加佐登小学校の3年生41人が28日、同市役所で、実際の選挙で使用される記載台や投票箱を使った模擬投票を体験した。

若年層の投票率の低下が問題となる中、選挙や投票に関心を持ってもらうのが狙い。庁舎見学の一環で実施した。

児童らは事前学習で選挙について学び、学級委員長選挙を例にした3人の架空立候補者の中から、公約をもとに自分が投票する1人を選んでこの日を迎えた。

3人は、リツコが「小テスト満点で宿題なし」、コウタが「毎日自由席制度」、ホヅミが「クラスでペットを育てる」の公約をそれぞれ掲げる。

投票会場で、市選挙管理委員会事務局の浦野真幸副主幹は、児童らを前に「選挙はリーダーを多数決で決めること」などと説明。

児童らは順番に並び、記載台で記名した用紙を投票箱に入れた。

投票箱の用紙は、浦野副主幹らが投票用紙計数機で読み取り、リツコが25票で学級委員長に選ばれた。コウタが11票、ホヅミが5票。

児童らは「誰が当選するかどきどきした」「選挙の経験ができて面白かった」などと話していた。担任の森本葵教諭(37)は「まずは、平等に自由な意思で投票できるということを子どもたちが理解してくれれば」と話した。