生産性向上支援センターを開設 三重県、介護現場の効率化図る

介護現場の効率化や負担軽減を進めようと、三重県は来月1日から、業務改善に向けた相談を受ける「みえ介護生産性向上支援センター」を、津市栄町3丁目の関権第3ビルに開設する。

県によると、4月の介護保険法改正で、都道府県の介護現場に生産性向上の取り組みを促すことが努力義務とされたことから開設。県介護福祉会と介護労働安定センター三重支部でつくる運営事業共同体に業務を委託した。

県内の介護サービス事業所などを対象とし、介護福祉士の資格を持つ担当者らが、利用者との対話方法▽業務の課題▽人材不足―などの相談に対応する。介護ロボットやICT(情報通信技術)機器の導入に向けた試用品の貸し出しもする。

業務改善に取り組む事業者の中からモデル事業所を、公募で3者ほど選定し、専門家を交えた伴走支援もする予定。事例を収集して他の事業者に参考にしてもらう。

県医療保健部の担当者は「介護の業務が効率化すれば、人材確保や定職化にもつながる」と期待。「課題を抱える事業者の一助として貢献できれば」と話した。

相談時間は平日の午前9時から午後5時まで。相談や貸し出し費用は無料。問い合わせは同センター=電話070(8434)0273=へ。